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2017-06-11

『自然栽培』Vol11。テーマは「生きもの」

『自然栽培』Vol11。
今回のテーマは「生きもの」です。
宮城の田んぼで行われた「生きもの観察」に始まり、農薬でなく害虫の天敵となる植物を活用しようという話や、
農家に聞く「田んぼや畑の生きものが教えてくれること」、養蜂家の話など、これまで以上に充実してます。
連載「農を支えるカタチ」では、初めて九州の生産者集団「自然派きくち村」を取り上げました。

人間を邪魔だと思えば、一瞬にして一掃できる力を地球は持っていると思う。
それでもまだもう少し一緒にやっていこうとしてくれている気がするんだよね、という農家さんの言葉が印象的でした。

これまでは個人的に東北や北陸、関東周りの農家さんを目にすることが多かったですが、
この取材で九州にも自然栽培ってとても浸透していて、暦の長い人たちがたくさんいることがわかって。

特に熊本は有機農業の発祥の地と言われていて、
木村さんのリンゴが流行るずっと前から、農業のあり方を考えてきた人たちがたくさんいた歴史や土壌があって、その上に多くの農家の思いが引き継がれてきたのだなという印象を受けました。もはやそれが土地の文化になっているような。

ほか個人的なおすすめは、マタギの本を何冊も書かれてる田中康弘さんの寄稿文。
「マタギはもういね。いまいるのはみんなハンターだ!」という古老のひと言にも表れてるように、日本全国にハンターはいるけどマタギと言えるのは、今や限られた地域の人たちのみという話。「マタギ」って名前をブランド化して薬などを流通させたセルフプロデュース力が高かったという話など。面白いです!
今号もよろしくお願い致します。


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