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2018-01-15

新連載「神さまのいるところ」。第1回は湯治文化

仕事はじめは湯治文化の取材で鳴子へ。
湯治と聞くと病気の人がするものかと思っていたら、昔は普通の農家や漁師さんたちのバカンスで、2週間以上、のんびりお湯に浸かりながら湯治場での出会いを楽しんだのだとか。

当然、今のような上げ膳据え膳ではありません。布団や鍋釜まで運んできての自炊。
いろんな地域の人たちが出会って、裸の付き合いをする、いまのゲストハウスみたいな要素もあり、毎年仲良くなった面々が揃っていたそう。
貧しくてキツくてって印象ばかりある昔の集落だけど、ずいぶん豊かな面もあったのだなぁと意外でした。

昔はこうだったよーって話と、こんな新しいこと始まってますって話を取材に行ったつもりが、いまもばりばり現役の湯治宿があり。農民が玄米を持ち寄ってつくった「農民の家」には農家のご夫婦が大荷物を手押し車で押して入れ替わり立ち替わり。
おばあちゃんが、いや〜楽しいよーって。

いまの時代、2週間も宿でのんびりなんてフランス人かって言われてしまいそうですが、
昔の方が良かったことの一つかもしれません。

大沼のご主人はそんな湯治文化を、これからの時代こそ!広めたいらしいです。湯治、すごいポテンシャルだと思いました。
次号TURNSで始まる連載「神さまのいるところ」で詳しく書いてます。


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