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2018-04-20

ローカル民俗紀行第2回。山形県飯豊町の「民家」をテーマに。

民俗ローカル紀行の第2回め。
昭和30年代以降に廃れてしまった昔の文化や風習の中でも、これから先につなぎたいものを探り紹介する連載です。

山形県飯豊町の民家について書いたさわりをこちらで見られます。

民俗ローカル紀行-神さまのいるところ

茅葺き屋根の中門造りが残る集落の民宿「いろり」の伊藤信子さんと、昔の家を忠実に復元しようとされている坂本夫妻の話。
佐藤秀明先生の写真とともに、伊藤さんのおじいさんが撮られたという昔の家造りの写真が掲載できたのは貴重なことでした。

信子さんの話で印象に残ったのは、民家の話とは別に、稲刈りの機械が入ってきた時のこと。
昔は何も考えんとひたすら働いとったけど、機械が稲刈るだけじゃなしにもみすりまですべてやってくれるのを見たとき、「あぁ私らが苦労して今までやってきたことは何やったんやろ」と思ったのだそう。

その後、機械は自分たちの暮らしをすごく楽にしてくれたけど、
もうそろそろここらでいいんじゃないかって。
「サプリメント2粒で食事が事足りるなんて世界にはならんほうがいい」ってことらしいです。

次回は名古屋の「嫁入り」を取り上げる予定。自宅から出立ち、嫁入りする風習が最後まで残っていた地域の良さや大変さやらを取材できたらと思ってます。


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