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2022-04-07

広島県安芸高田市「暮らしの美術館」が完成

広島県安芸高田市の「暮らしの美術館」の冊子が届きました。

取材で訪れたのは約一年前ですが、コロナで事情が変わるなか、年末に一気に制作が進み、ようやく形になりました。

昨年、5軒8名の方々にうかがったお話がどれも示唆に富んでいて、いずれも濃密な時間だったのが印象に残っています。ご協力いただいた方々、ありがとうございました。

「宝もんはねぇ、目の前にいっぱい落ちちょるんじゃけぇ。それを見つけられるか見つけられんかじゃって若い人たちによく言うんです」とは「ファームもりわき」のヨッちゃんの言葉。

「生まれたときから百姓」というテミさんこと森脇照美さんの野菜はほんとに美味しかった。

羊毛から糸を紡いでものづくりしている土井さんは、週に一度オープンハウスをやっているのは、将来助け合って生きていくための「コミュニティハウスの練習」だと仰っていた。

展示会に向けてたくさん器をつくるより、まず地に足のついた暮しをして、そこから生まれる作品を届けたいと方向転換された、陶芸の佐々木 りつ子さんの言葉も、心に残りました。

水戸さん一家の暮らしは、積んだ薪から手洗い場まで絵に描いたように美しかった。「その辺にあるもので何とかしようと思える」とも。水戸芳郎さん、水戸典子さん。まさに「暮しは美に宿る」を実践されていて。

みなさん、ものづくりをされる方たちだからか、考え方や暮らしの洗練度がとても高い方ばかりでした。

こうした人たちを一つのエリア内から探し出せる沖田 政幸さん、中村 功芳さんの目が大切だなと思ったのでした。写真は、菊井 博史さん、スーパーな赤字校正してくださった 沖田 さやかさんにも感謝です。ありがとうございました。

手元に数冊あるので、読みたいといっていただける方にはお送りします。


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