徳島の「藍」の記事が、公開に
徳島の「藍」、藍染の記事が、公開になりました。
長い歴史に裏付けられたものづくり、文化であって何度か訪れただけの部外者が、すべてを知って書くのは無理とわかりつつ。現場の方々から聞いて感じた、皆がそこには触れられない、触れまいとする産地の暗黙のベールのようなものがあって。そこで感じたものを、どこまでどう書いていいか悩みました。誰も傷つけないでどう書けるのかなと。
世界が「天然素材」を求めて動き始めている今。アメリカではタバコに代わり、天然藍が、Patagoniaなどアパレル産業で利用するために積極的に生産され始めている。産業としての日本の天然藍はどうなっているんだ?を知りたくもありました。
結果、本藍をもっと産業化できるのではと考えるWatanabe’sの渡邉さんと、植物としての「藍」の研究をされてきた吉原先生に焦点を絞って、まとめさせていただいています。
ロジカルにデータを取ることと、祈りや人の手の及ばない菌の不思議が共存する世界。伝統的な手法を頂点におきながら、中間層で生産量を増やし、天然染料を広める方法が求められているという話。ほかにもたくさん、お話聞かせていただいたりご協力いただいた方々がいて、そのお陰でできた記事だと思っています。ありがとうございました。
神山町在住、写真家の生津さんの写真が素晴らしいので写真だけでもご覧いただけましたら(一部、説明的に私や福井のルイさんの写真も混ざってます)。
長いですが、ご興味ある方はご一読いただけましたら幸いです。
写真は、生津勝隆さん。「生津の無駄遣い」(オンラインだから、生津さんのクオリティがもったいないという意味)と周囲から言われながらもお付き合いいただき心から感謝です
集英社新書プラスの「ニッポン継ぎ人巡礼」第4回。遅々としてなかなか進まないこの連載。取材にとても時間をかけさせてくださる編集の東田さんにも感謝。今回も長時間伴走いただき、ありがとうございました。このお盆の最中にアップしていただいたのは、少しでも皆さんが時間に余裕のあるときに読んでもらえたらという思いからかと。今この時代の一経過としての記録として。