『暮らしをつくる』が発売になりました(2017年1月)
昨年後半かけて書いた本が、ようやく今日発売になりました。
『暮らしをつくる』というものづくり作家さんたちの暮らしを紹介したもので、一見インテリア系の本にも見えるのですが、中身はいわゆる、”ていねいな暮らし”・・の類いとは違っていて…ワイルドです。
DIYや自給自足、10年20年と使えるものづくり、薪風呂や田んぼのある生活、従来とは違うお客さんとの関係づくり、職人と作家をまたいで…など各人ごとにテーマを変えて取り上げながら、根底には「(今いろいろ見えなくなっている)自分の暮らしを自分の手に取り戻す一歩に」という思いを込めています。
工芸やファッションの世界から見てもプロな方々ですが、今回はその面を掘り下げるのでなく、彼らの暮らしから「豊かってこういうことでは」と思える部分を切り取って紹介しています。
すでに便利なモノが世の中には溢れているのに時間をかけてものづくりするのは何でだろうとか、いま当り前と思われている働き方や売り方があるけどもっとこういう方が幸せじゃないかとか。その分、彼らは求めないこともたくさんあって、それを私たちは社会のしくみ上、無意識に求めてしまっているんじゃないか、とか。
ガラス作家のピーターアイビーさんが、まだ半分しかできていない家に住み込みものづくりしながら暮らしている話や、早川ユミさんが高知の山のてっぺんの僻地で土にふれながら感じてること、昔ながらの鍛冶工房を再現して鍛冶仕事をするomotoのヤストさん。10年20年着られる服を手づくりしている智子さん。木工房ようびのお客さんとの強い関係、火事後でも前を向いて進んでいること、家庭的な仕事の仕方。ろくろ舎の酒井さんが周りの達人たちに支えられながら職人と作家業に挑戦しようとしていることとか。古いものの活用で何でもつくってしまう革職人の相馬さん、一度すべてをリセットして原始的な暮らしをおくりたいと思った新里さん…とすみません長くなり。どれも割愛できませんでした。
コラムでは、手工業デザイナーの大治さんや、YADOKARIのお二人にもミニマルライフについて話していただいています。
また、本の半分は庄司直人さんのとっても素敵な写真で構成されています。
と、丁寧な告知をするつもりが、色々思い出してお礼状のようになってしまいました。が、まだまだこれからでした!
本日は出版の方と書店巡りをしてきます。
そういうテーマにしてはちょっとラグジュアリーな本ではありますが…皆さまどうぞよろしくお願い致します。
http://amzn.asia/4cGvmrn