地元の企業が共同出資で暮らしのインフラを整える動きが始まっている
地元の企業の共同出資で、まちの暮らしのインフラを整える動きが始まっている、という香川県三豊の最前線を書きました。
地元企業の共同出資で生まれた絶景の宿「URASHIMA VILLAGE」。地域の企業が暮らしのインフラを支える時代が始まっている 香川県三豊市
地元の民間企業11社が集まって宿をつくったのが始まりで、同じように、交通や教育、不動産などまちのインフラを、地元の企業が支える形で進んでいるという話です。
域内経済の実践版と、暮らしを支えるサービス実装の両輪とでもいえるのか。地元のタクシー3会社が中心で、移動支援のサービスを始めるなど、ほかの地域では実現が難しそうな座組が稼働していたり。
住民が応援したいエリアや店を応援できるファンドができているなど、新しい話が多く、ここに書き切れなかったこともたくさんありました。
秘馬さんの言葉を引用しますと
「重要なポイントは、宿泊事業の売上だけじゃなくて、各事業者さんの事業につながっていることです。単純な投資と配当の形ではなくて、皆さんの事業を生み出すためのしくみですよねって話です」
「スターバックスなどの有名店が出店するほうが経済効果は大きいし、楽…でも経済はうるおっても、外の資本がまわっているだけで、自分たちで新しいものを生み出そうとする力や動きがなくなってしまう。…まちのオーナーシップが自分たちの手からなくなってしまう。だから外の大企業がいなくなった時に地域が疲弊するんです。まちの側でオーナーシップをもって、ここにしかない、オリジナリティのあるものをつくっていったほうがいい」
「誤解を恐れずに言えば、第2の行政的なものを目指しています」
URASHIMA VILLAGEの話は有名ですが、秘馬さんのおかげで、交通や教育、不動産への広がっている最前線を、各分野の担当者に直々に教えていただき、濃い取材ができました。このタイミングで取材できてよかったです。
藤岡優さんに、三豊の動きを教えてもらったのが2019年。そこからこれほど進化しているとは。ここに書き切れなかったこともたくさんあり、時間切れだったのでまた行って書きたいと思ってます。
ご協力いただいた皆様、ありがとうございました。藤岡さん>いつもありがとうございます!
写真:藤岡優さん