行政サービスがなくなったとき、私たちには何ができるだろう?
JICA職員の高野翔さんが、地元の福井県で実施した「できるフェス」。
福井県は今年の冬、豪雪により大幅な財政難に。福井”市”でも雪対応に50億円かかり、市の職員さんの給与カットなどしても財源5億円が足りず、予定されていた151の事業が縮小削減に。
リストを眺めると、学校の図書購入費だったり、敬老のお祝い金の値下げだったり、学校プールの開放中止だったり(結果的には一部制限)と、ものすごく重大なことばかりではないけれど、中心地活性化事業などもあり、福井新聞に「今年は、我慢の年」のように書かれ後ろ向きな議論が多かったのだそう。
それを「被害者意識ではなくて、自分たちでできることをやってみよう」と、福井市の有志で始まったのが「できるフェス」。
高野翔さんが、福井の地元の仲間と話してるうちに自ずとやることになっていったという自主的な活動です。
本を持ち寄って交換できる「本の交換市」や、公園に家庭用のプールを持ちよって子供の遊び場を創出したり。来場者が祖父祖母へのメッセージカードをつくれるサービスなど、楽しげなプログラムが並びます。
今晩は、ジャズコンサートや映画の上映会などもあるもよう。
私個人的には、イベントの内容云々よりも、
5億円分の予算が自分の町からカットされるってどういうこと?を体感できる場としてすごく価値があるように思いました。
以下、高野さんの言葉(記事より抜粋)
「お金がないからできない、と被害者意識になるよりも、行政のサービスがなくなった時に自分たちができることって何だろうというメッセージの投げかけでもあるんです」
「5億円くらいの予算が削減になる可能性って、これから先も、ほかの自治体でも十分ありえますよね。その時に、何ができるのかを考えるいいチャンス」
書いてるだけでなく、行動できる人はやはりすごいなぁ…と。熱中症気味で浄法寺行きを断念せざるを得なくなった身体で、せめてものできることを…と書きました。
行政サービスがなくなったとき、私たちには何ができるだろう?市の中止事業を市民で実現するフェス開催(Yahoo!ニュース)