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2019-03-05

連載「移住の一歩先を考える」。 “移住”は目的でなく、手段。書きました

「移住の一歩先を考える」として、SMOUT移住研究所さんでの連載が始まりました。

第1回めは、兼ねてから思っている、「移住は目的ではなく手段だ」ということを軸に、来年度から始まる、「首都圏から地方へ移住して起業すると最大300万円、就業すると最大100万円」の支援制度について書きました。

地方創生の煽りもあり、「移住」という言葉がとりわけ取り上げられるようになっていますが、本来「移住」って、あくまで誰が、ある場所から別の場所へ「移り住む」ことを指した言葉にすぎず。
移り住むためには、別の目的がありますよねという話。「移住」にばかりフォーカスされるけど、その先の目的にあたる部分を地域側が提示できていないとしたら、それは移住の対象にならないですよねという話。

その視点で見たとき、この「移住して起業すると最大300万円、就業すると最大100万円」ってのは、ほんとうに妥当なのだろうか?という疑問があり。
3名の地域で活動する方々に意見を伺いました。

北海道下川町の移住促進・起業支援に携わる長田拓さん、熱海での地域起業の実践者である市来広一郎さん、そして8年前に岡山県美作市上山地区に移住した水柿大地さん。
3人のお話から見えてきたのは、起業にせよ就業にせよ、お金よりも周囲との関係性がより大切ということ。

“「移住」という曖昧な言葉の解像度を上げる段階に来ているように思えます。”
この最後の一文が、一番言いたかったことです。

(写真:Photo AC)


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