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2023-12-12

石州和紙の産地へ 連載第3回「土着の工芸」

連載「土着の工芸の、その先へ」の第3回、石州和紙の「西田和紙工房」です。

ただでさえ農家が減っていて、工芸品の原材料になる作物をつくる人が減っている話は、いろんな分野のものづくりで聞きます。

そこを、石州和紙の工房、西田さんたちは紙屋が主体となり、足りない和紙の原料、楮(こうぞ)を自給自足できるような働きかけを始めて原料が増えていった、という話。

「うちでも畑を始めたし、4軒の工房で共同の試験畑をつくって。そこでできた苗を農家さんに分けたりして。

草がぼうぼうの原野に、紙漉きの若い者と一緒に重機をいれて耕して…とやっているのを見ると、周りも『そこまで本気なら、応援しようか』って農家が出てきて。少しずつ広がっていったんです」

なんとそれで、いま

「原料が有り余っているのは今この産地くらいだと思いますよ」

との言葉が聞けました。

これからまた厳しい時期もくると思うけど、ということでしたが、産地でこれほど前向きな話が伺えたのは、すごく希少で、希望を感じさせられる話でした。

にしても、農業もやらなきゃ、工業品も作品もつくらなきゃ、で一人何役もやらざるを得ないところが増えてますね、、

写真がめちゃ素敵です

写真:菊井博史

「石州和紙」の産地へ|島根 浜田

楮の表皮を取り、白皮のみにするが、石州和紙の原料は白皮と甘皮の緑の部分が密接で甘皮が残るため、ほかの和紙よりも強い。(写真:菊井博史)

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