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2021-02-10

今、大地が呼吸不全を起こしている。自然の蘇る力を生かした開発へ

「人間だけが100%満足する開発はすでに行き詰まりを見せている。自然と呼吸を合わせた現代土木や林業の方法が求められている」

大分県日田市の田島山業さんが、「大地の再生」の矢野さんを招いて行われた、見立ての現場を取材しました。

”自然のよみがえる力”、水、空気の流れを生かした、森の再生法。本来ならそぐわない「開発」という言葉をあえて使ったのは、今の土木や林業に生かせる手法だと伝えたい意図があります。

「昔の人たちは、クワ一本で安定した見事な地形を保っていた。自然がどう動きたいかを知っていたからだ」

矢野さんの言葉で、一番心に残ったのは以下。

「僕は、環境学習とは『自然界は不足を前提に成り立っている』と知ることから始まると思っています。水も空気も足りないところに移動しようとする。循環とは、不足を調整するエネルギーが生み出す結果なんです。食料も経済も、十分に満たされることなんてあり得ない。すべての生き物は毎日必死になって不足を補うように生きている。足りなくて当たり前なんです。生態系の一員である限りこのリスクを受け入れるところから始めるしかない。きれいごとじゃない」

https://news.yahoo.co.jp/byline/kaikaori/20210217-00220884/

田島山業の方々、チーム矢野の皆さま、Deep Japan Laboの皆さま、カメラマン後藤さん、編集チーム>今回は貴重な現場を取材させていただき、ありがとうございました。

(写真: 後藤史成)


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